五十路の万華鏡

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zoom RSS レナードの朝(1990年 アメリカ映画)

<<   作成日時 : 2011/01/31 22:41   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 6 / トラックバック 0 / コメント 6

週末に観た映画(テレビを録画しておいたもの)
画像

ロバート・デ・ニーロとロビン・ウィリアムズという2大名優の共演はもちろんのこと、他の患者役の演技も素晴らしかったです

あらすじは30年間こん睡状態だった患者と治療不能の難病に挑む医師の実話に基づいた話。

普段私は病気の人が主人公だったりする映画はまず観ません。
だって職場でたくさんそういう場面に接していますから。

でもこの話は説教臭くも無く、お涙頂戴でも無く、アメリカ映画にしては(!?)登場人物の心理が丁寧に描かれていて好感が持てました。

自由に外出したいと言う主人公は医師の反対にあって強行に外に出ようとします。
取り押さえられて、遠ざかるドア。この映像の撮り方が凄く良いです。


薬の効果で体の自由が利くようになった主人公の男性は恋に落ちます。

でも病気がぶり返してしまった彼は、激しく体を揺らしながら(←病気の症状です)好きな女性にもう会わないと告げるんですけど、その時二人は静かに頬を寄せダンスを踊ります。
そして去っていく女性を窓越しに見送る男性。


そしてもうひとつ私の心に残ったのは
人付き合いが苦手な医師は患者に「(生きている意味として)眠っているのはあんただ!」と言われてしまいます。
その医師が、意を決して想いを寄せる看護師を追いかけてお茶に誘うシーンに心が温かくなりました。


この映画、医療従事者として身につまされることがたくさんありました。


映画の医師も元気な頃の主人公の映像を見ながら「僕は親切な人間かい?」と看護師に問うんです。

極論ですが、こん睡状態からそのまま意識が戻らなかったら患者はこんな辛い思いもしなくてすんだかもしれません。


医療の現場ではよくあることですが、病気や怪我の治療で一命を取り留めた患者がさらに重い現実に直面する時、自分の行っている医療行為が本当に正しいのか?患者さんのためになっているのか?迷いはつきません。

例えば、私だったら希望しない経管栄養(チューブで食事を摂ること)を看護師として意識の無い患者さんにやらなければならならない時、良いことなのかどうなのか判らなくなります。


その答えはきっと出ないとは思うけれど、そんな疑問や葛藤をずっと持ち続けることが大切じゃないのかと思うのでした。


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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
医療に携わっている人でなければ、
書けない文章ですね。
重いし、深いです。

生きるとは何か、と考えてしまいます。
ぽんこ
2011/01/31 23:40
ぽんこさんへ
日頃は笑えるブログを目指しているので
この重い記事を書くべきかどうか迷ったのですけど。
コメントしにくい記事に書き込んで下さってありがとうございました
あんこ
2011/02/01 07:21
あんこさんが看護師さんだと知った時から、私はちょっと焦っていますわ。失礼なこと言ってなかったかしら?って・・・。介護する人が家にいる生活が長いと、いろいろな不満とか窮屈さとかに、なんとなく気持ちが凝り固まってくる時があります。でも、そういう時こそ、自分のしたいことをなるべくすることを心掛けています。
そうしないと、相手に対する向き合い方が冷たくなっちゃうんで・・・病院に対しての思いも義母の時におおいに不満を感じたりして医者と喧嘩しそうになったこともありましたけど・・・。
あんこさんみたいに根が明るくて楽しい看護師さんの存在は、患者にとっても家族にとっても気持ちが救われるような気がしています。私も訪問看護師さんにとても励まされ、また救われた一人ですから。
・・・・・・・って、ほめ過ぎちゃった?
さつき緑
2011/02/01 09:58
あんこさん、こんばんは!!
私は40歳を過ぎた頃から将来の不安=病気の不安がいつも頭の中にあります。
あんこさんの言う医療行為が正しいのか否か?……
裏を返せば自分がそれを望むか望まないかとも言えるのかと思います。
自分の親も含めて、必ず訪れる老いや病気、痛い思いはしたくないし、それでも生きることへの執着はあるし……
どうどう巡りで答えは出ません。ただ家族に重荷になりたくない!!という思いがあるだけ。みなさん同じですよね。
本人でも答えのでないことを仕事だから使命だからと医療行為を行う医者や看護師の方はさぞや悩み苦しむ場面がたくさんあると想像出来ます。
でも「疑問や葛藤を持ち続けることが大切」と言うあんこさん、医療従事者が個々の患者さんに真摯に向かい合ってくれていると思うだけで、なんだか救われる気がします。
って、なんか暗いコメントになってしまってスミマセン
お話、伺えてよかったです
けー
2011/02/01 19:22
さつき緑さんへ
在宅介護をなさっている方は本当に気の休まる暇がないと思います。
どうぞ息抜きをたくさんして下さいね。
でないとどうしても気持ちがささくれ立ってしまいますから。
他人だから優しく出来ることも、家族だとなかなか上手く行かないことも多々ありますから、疲れたら無理をせず是非他人に頼ってくださいね。

医療従事者もさまざまですから、嫌な思いをされることを多いと思います。
実際『医者である前に人間としてどうよ!?』と思える医師もたくさん見てきました。
私も襟を正さなければ。

褒められることに慣れていないので照れます
あんこ
2011/02/01 23:28
けーさんへ
このテーマは堂々巡りなんですよね。
医療の進歩は、昔のように自宅で枯れるように静かに死にたいと思っても、なかなかそれが叶わないという側面もありますね。
私がジョギングをしてみるのも痩せたいというより、ずっと健康でいたいという強い気持ちがそうさせるのかもしれません。
老いは避けられないことだから色々考えてしまいますよね。
コメントしにくい重いテーマに一生懸命考えていただいてありがとうございました
あんこ
2011/02/01 23:40
レナードの朝(1990年 アメリカ映画) 五十路の万華鏡/BIGLOBEウェブリブログ
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